医学

輸液のおすすめ参考書

現役の救急医である私が、読んで勉強になった医学書や選ぶポイントも含めてを紹介して行きます

 基本的にバイブルと言われる教科書はあえて紹介しません。手っ取りばやく学べる本を紹介して行きます。

こんな方にオススメの記事;医学生、コメディカル

輸液の勉強がしたいけど、輸液って難しい

確かに、そんな印象を受けるね。

大学の教授も学生時代、一度勉強を諦めたって言ってたよ

でも実臨床で輸液しない日は存在ないよ。 

大学であまり習わないのに、実は一番大事なんだよね。

勉強して理解はできても、なぜ大事なのか?

いまいちわからないんだよね

それは全体像を把握して、なぜ輸液が難しいか理解すると

購入する本も見えてくると思うよ

まず結論、オススメの本を先に紹介するね!

 

まず、輸液の勉強がなぜ難しいの

輸液は、実践知識と輸液以外の知識が必要だから!!

 具体的には

  • 呼吸生理と腎臓生理、および循環生理
  • 酸塩基平衡(上記生理学と輸液を合わせて、理解するといいです)
  • 血液ガスの知識(患者をよく観察するスキルや経験値も必要)
  • 麻酔、救急、輸液の知識

                    の4つの分野の知識、スキルが必要になるよ!

生理学、病態生理学から病気による体の変化(患者の病態)を予測して、血液ガスで病態予測があっていたか確認しつつ、輸液の治療を選択することになるよ! 

すごくオーバーにいうと、

状態が悪い患者は、どんな疾患でも脱水があり、程度に応じた輸液が必要。そのぐらい輸液が大事。*例外あり(肺水腫などうっ血・浮腫性疾患)、輸液も適切でなければ毒にもなる。

 診断には検査が必要だけど、診断や検査前に患者の状態を持ち上げてためにやることも、たくさんあるよ。

 ざっくり話すと、

 体はエネルギーを得るために呼吸(内呼吸)して、O2を消費、CO2を生産。体は常に酸化する方向にある。

  だから、血液を循環させて肺からCO2(酸)、腎臓で尿(酸性)を排出して、バランスをとっているよ!

  各病気によるバランスの乱れ(病態)を補正するために輸液があるし、乱れを確認するために血液ガスがある。 

ポイント

生理学の本 (腎臓生理、呼吸生理、循環生理)

各病気の本(知識)

血液ガスの本

輸液の本 

 の順で勉強しないと、本当の意味で輸液を理解するのは難しい。*

  *ただし、教科書読んで全てわかるほど、自分は頭良くないし。

実症例に当たって、基礎生理の知識が深まることはよくある。

実際の患者さん ⇨ 直したい気持ち 

     ⇨  検査結果から治療効果から勉強 ⇨ より良い治療、しっかり理解

 先に臨床的な意義をとらえて、基礎生理学も勉強するとより面白いし、手っ取り早いよ。

  そんな時読んでおきたい本はこれ!!

竜馬先生の血液ガス白熱講義150分 単行本(ソフトカバー)

生理学の本は、シンプル生理学や一眼でわかる生理学などなるべく簡単なもので良い 

  ギャノング・ガイトン生理学を読む必要があるけど、詳しすぎて初学者、忙しいインターン時代には向いてない。

 J・ウェストの呼吸生理学もマストな本だけれど、まずは竜馬先生の本で、血液がすと呼吸生理の大枠を理解すべき

より理解を深める!体液電解質異常と輸液

ポイント

ポイント

-医学